夜、こどもたちを寝かしつけたあとのリビング。
スマホで区役所のホームページを開いて、保育園の空き状況の一覧をいちばん上から見ていく。
0歳児の欄に「2」以上の数字が出ている園を探す。
——今日もなかった。
転勤があるかもしれない、とわかった7月から、これが毎晩の習慣になっていました。
当時、双子は生後10か月。長男は3歳。
双子を保育園に預けるには、同じ園に2つの枠が同時に空いていないといけない。
1つ空いていても、わが家にとっては「空きなし」と同じでした。
この記事では、転勤で年度途中に引っ越したわが家が、引っ越しの4日後という締切のなかで、見学ゼロのまま双子の保育園を決めるまでを書きます。
双子ならではの申し込みの落とし穴と、園を決めた5つの基準まで、正直に書きます。
転勤族の双子は、「4月入園」の土俵に立てない

保活の情報を調べると、たいていこう書いてあります。
- 秋(9〜10月)に園を見学する
- 11月ごろに申し込む
- 春(4月)に入園する
このスケジュールは、引っ越す予定がない家庭のものです。
転勤があるかもしれない、という状況では、この土俵に上がれません。
どこの自治体に住んでいるかも決まっていないのに、その自治体の園を見学することはできない。
4月入園の枠を狙うこともできない。
わが家が向き合っていたのは、年度の途中に、空いている枠を見つけて滑り込むという保活でした。
そして双子の場合、ここに条件がもう1つ乗ります。
同じ園に、同じ年齢の枠が2つ空いていること。
保育園の空き状況は「0歳児 1名」のように出ます。
0歳児が1名空いている園は、それなりにあります。でも2名となると、一気に減る。
双子を育てているママなら、この数字の重さが伝わると思います。
引っ越して4日後が締切だった|わが家の時系列

7月|転勤が決まる前から、毎晩ホームページを開いた
動き始めたのは、転勤が正式に決まる前でした。
「転勤があるかもしれない」という段階から、毎晩、引っ越し先になりそうな区のホームページを開いて、保育園の空き状況を確認していました。
自治体のホームページには、月に1回、各園・各年齢の空き人数が更新されます。
それを見て、0歳児が2枠以上ある園をメモしていく。
翌月更新されたら、また見る。
正直に書くと、この時期がいちばん不安でした。
仕事も、住む場所も、こどもの預け先も、全部が「まだ決まっていない」。
決まっていないのに、期限だけが近づいてくる。

このまま預け先が見つからなかったら、私は仕事に戻れないんじゃないか
画面をスクロールしながら、そればかり考えていました。
探したのは「0歳児が2枠空いている園」だけ
毎晩の確認で見ていたのは、たった1つの条件です。
0歳児クラスに、2枠以上の空きがあるか。
双子は、片方だけ入園させることができません。
1人が保育園、1人が家、という状態では仕事に戻れないからです。
だからわが家の保活では、「0歳児1名空き」の園は、どんなに評判がよくても、どんなに近くても、最初から候補に入らなかった。
ここが、ひとりっ子や年の離れたきょうだいの保活といちばん違うところでした。
8月1日に引っ越して、8月5日が締切

最終的に決まった日程は、こうです。
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 7月 | 転勤の可能性がわかる。毎晩、空き状況を確認 |
| 8月1日 | 新しい自治体に引っ越し |
| 8月5日 | 9月入園の申し込み締切 |
| 9月 | 双子が同じ園に入園 |
引っ越してから締切まで、4日。
段ボールも開いていない状態で、区役所に行って、書類を書いて、提出する。
当然ながら、園の見学に行く時間はありませんでした。
双子の申し込みで、いちばん大事だったこと
「同じ園にならなければ辞退」にした
これが、この記事でいちばん伝えたいことです。
申込書には、双子が別々の園になった場合にどうするかを選ぶところがあります。
わが家は、「2人が同じ園にならない場合は、申し込みを辞退する」にしました。
もしここを何も考えずに出していたら、双子が別々の園に決まる可能性がありました。
別々の園になったら、朝は2か所に送り、夕方は2か所に迎えに行くことになります。
行事も個人面談も2倍。持ち物のルールも園ごとに違う。
それを毎日続けられるとは、どうしても思えませんでした。
結果として、わが家の双子は同じ園に入れました。
双子で申し込むときは、「2人が別々の園になった場合どうなるか」を必ず確認してください。
自治体によって書き方や呼び方は違います。窓口で「双子なので、2人が同じ園でないと通えません」と伝えれば教えてもらえます。ここは、あとから変更がきかない部分です。
区役所の人に言われて、それでもやらなかったこと
申し込みのとき、区役所の方に、こういう趣旨のことを言われました。

申込時点で空いていなくても、あとから空くことはあります。書ける園は、すべて書いたほうがいいですよ
これはそのとおりだと思います。書く園が多いほど、どこかに引っかかる可能性は上がる。
でも、わが家は申込時点で空いていた2園だけを書きました。
理由は、譲れない条件があったからです。
- 徒歩で通えること
- 布団がサブスクで、持ち物が少ないこと
この2つを満たさない園に決まってしまうくらいなら、書かないほうがいい。
そう判断して、あえて2園にしぼりました。
結果は、第二希望の園への入園でした。
もし全部書いていたら、第一希望に入れていたかもしれないし、逆に条件の合わない園に決まっていたかもしれません。それは今もわかりません。
ただ、ここは「たくさん書いて可能性を上げる」か「条件でしぼって納得のいく園にする」かの選択です。
どちらが正解ということはなくて、自分がどこまでなら毎日続けられるかで決めることだと思っています。
わが家は「毎日のこと」を優先しました。
双子の園を見学ゼロで決めた、5つの基準

見学に行けないまま園を選ぶのは、正直こわかったです。
それでも決められたのは、判断の軸をはっきり決めていたからでした。
①徒歩で通えること
いちばん最初に切った条件です。
双子を連れての送迎は、天気にも体調にも左右されます。
自転車が使えない日、片方が抱っこから降りない日、大荷物の日。
そういう日が必ず来るとわかっていたので、歩いて行ける範囲だけを候補にしました。
②布団がサブスクで、荷物が少ないこと
これは双子ならではの条件です。
布団を持参する園だと、2組を持っていくことになります。
週末に持ち帰ってシーツを洗い、月曜にまた2組持っていく。
双子を連れて、それをやる自分が想像できませんでした。
布団のサブスク(レンタル)がある園なら、この工程がまるごとなくなります。
毎日のことではないけれど、「毎週2組」は確実にわが家をすり減らすとわかっていました。
保活の条件としてはあまり見かけませんが、双子なら候補に入れる価値があります。
③行かなくても確認できることは、全部やった
見学には行けませんでした。でも、行かなくても確認できることは思っていたよりたくさんありました。
わが家が実際にやったのは、この4つです。
- Googleの口コミ・口コミサイトを読む … 実際に通っている人の声。園のホームページには出てこない部分
- 園のブログを見る … 日々の活動が写真つきで載っていて、雰囲気がいちばんよくわかる
- ストリートビューで園の外観を見る … 建物の様子、周りの道路、入口の位置まで確認できる
- Googleマップで、住む予定の家からの道のりを調べる … 距離だけでなく、実際に歩くルートを見る
とくに効いたのは、園のブログとストリートビューでした。
園のブログに載っていたのは、散歩・季節の行事・食育の様子でした。
散歩の写真を見て、「園庭がなくても、こんなふうに外に出ているんだ」とわかりました。
七夕やお月見といった季節の行事をきちんとやっていること、食育の時間があること。
そういう1枚ずつの写真から、この園がこどもの毎日をどう組み立てているかが見えてきます。
パンフレットの「のびのび」「豊かな心」といった言葉より、行事の写真1枚のほうが確かでした。
ストリートビューは、送り迎えの道を歩いてみる代わりになります。
まだ引っ越してもいない街で、家から園までの道を画面上でたどりました。

この道なら、双子を連れて歩けそう
現地に行けなくても、ここまでは調べられます。
時間がなくて見学に行けないママは、まずここからで大丈夫です。
④小規模園で、手厚く見てもらえること
これが決め手でした。
年度の途中から入る0歳児が2人。しかも、引っ越してきたばかりで土地勘もない。
そういう状態で預けるなら、目が届く人数のところがいいと思いました。
小規模園は、こどもの人数が少ないぶん、先生との距離が近くなります。
「今日はこんなことがありました」と細かく教えてもらえる環境は、不安の大きかったあの時期のわが家にとって、いちばんありがたいものでした。
⑤園庭がないことは、条件から外した

候補の園には、園庭がありませんでした。
でも、これは気にしませんでした。
以前住んでいた場所でも園庭のない保育園に通っていて、毎日お散歩に出て、近くの公園でのびのび遊ばせてもらっていたからです。
園庭があるかどうかより、外に出る時間がしっかりあるかどうかのほうが大事だと、経験でわかっていました。
転勤族は、園を何度か変わります。
そのぶん、「前の園でどうだったか」という判断材料が手元にある。
これは引っ越しの多い家庭の、数少ない強みだと思っています。
申し込んだ2園を、どう比べたか

第一希望を決めた理由
申し込んだ2園は、家からの距離がほぼ同じでした。
条件がここまで並ぶと、決め手は「その先」になります。
第一希望にしたほうの園には、小規模園から「こども園」に変わる予定がありました。
これはつまり、3歳児クラス以降もそのまま通える可能性があるということです。
もし転勤にならなかったとしても、3歳でまた園を探さなくていい。
その「保険」がある園を、第一希望にしました。
結果は第二希望のほうに決まりましたが、これは特に気にしていません。
小規模園の「3歳で転園」は、デメリットにならなかった
小規模園には、3歳児クラスで別の園に移らないといけないという条件があります。
一般的にはデメリットとして挙げられる部分です。
でも、わが家はここも気にしませんでした。理由は2つあります。
- そのころには、また転勤している可能性が高い
- 3歳になれば、幼稚園という選択肢も増える
転勤族にとって「3年後」は、そもそも同じ場所にいるかわからない期間です。
だから、3年後のデメリットより、いま預けられるかどうかを優先しました。
第一希望の「こども園に変わる予定」も、あったらいいなという程度のものでした。

転勤族の保活では、遠い先の条件に重みをつけすぎないほうがラクだと思っています。
長男は同じ園に入れなかった|幼稚園という選択

ここは、うまくいかなかった部分です。
わが家には、当時3歳の長男もいます。
双子と同じ園に入れられたら、送迎は1か所ですみます。
だから何度も調べました。
3歳児クラスで、近くの園に空きがあることは、一度もありませんでした。
最終的に、長男は預かり保育が充実している幼稚園に決めました。
きょうだい3人が同じ場所に通う、という形にはなりませんでした。
理想ではなかったけれど、「双子は同じ園」「長男は預かりのある幼稚園」という組み合わせで、生活は回るようになりました。
保活の情報を読むと「きょうだい同園が基本」のように書かれていることが多いです。
でも、年度途中の転勤では、そこにこだわると預け先が決まらない。
前提を1つ捨てると、選択肢が増えることがあります。
わが家の場合、それが「きょうだいは同じ園」という前提でした。
転勤そのものへの備えは、こちらにまとめています。
まとめ|転勤族の双子の保活で、わが家がやったこと
転勤で年度途中に双子を保育園に入れるまでに、わが家がやったことをまとめます。
- 転勤が決まる前から、毎晩ホームページで空き状況を見た(見るのは「0歳児2枠以上」だけ)
- 双子は「同じ園にならなければ辞退」に設定した(ここは後から変更できません)
- 見学ゼロでも、5つの基準を決めておけば選べた(徒歩/布団サブスク/行かずに調べる/小規模/園庭は不問)
- 園のブログとストリートビュー、Googleマップの道のりで、行かなくてもかなりわかった
- きょうだい同園にこだわらず、長男は預かり保育のある幼稚園にした
次にやること
引っ越しの可能性が少しでもあるなら、今夜、引っ越し先になりそうな自治体のホームページで、保育園の空き状況の一覧を開いてみてください。
正式に決まってからでは、間に合わないことがあります。
わが家は8月1日に引っ越して、5日が締切でした。
見ておくだけで、動き出しが変わります。
入園が決まったあとの準備は、こちらもあわせてどうぞ。
まだ何も決まっていない状態で預け先を探すのは、本当に心細いです。
でも、同じように毎晩ホームページを開いているママに、「見学に行けなくても、決められた家がありますよ」と伝わればいいなと思っています◎
🏫 保活のあと、入園してからのこともまとめています👇️





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