双子に手がかかって上の子に我慢させてる…3兄弟ママのリアルとわが家の工夫

子育て

双子が同時に泣き出した夜、長男が「ママ、絵本読んで」と小さな声で言いました。手はふさがっていて、すぐには動けない。

「ちょっと待ってね」——その日、何度同じ言葉を言っただろう。

布団に入った長男の背中を見ながら、ふと思います。この子、いつもあとまわしにされてるな、と。

双子が生まれてから、長男にどれだけ我慢させてきたか。正直に書きます。

でも、ただ「かわいそうだった」で終わる話にはしたくありません。我慢させてしまった現実と、それでもわが家なりに続けてきた工夫を、両方そのまま残しておきます。

同じように「上の子に我慢させてるかも」と感じているママに届けばいいなと思います。

双子を授かって、わたしは32週から1か月、管理入院をしました。

当時の長男はまだ小さくて、ママと1か月も離れるのは初めてのこと。

しかも、子どもとの面会は不可。会いに来てもらうこともできない。1か月、まるごと離ればなれ。

今振り返っても、長男に一番我慢させたのはこの時期だったと思います。

電話をすればよかったのかもしれません。でも、わたしはあえて電話をしませんでした。声を聞いたら、長男がよけいにママに会いたくなってしまう気がしたからです。離れている時間を、できるだけそのまま過ごさせてあげたかった。

これが正解だったのかは、今でもわかりません。ただ、あのときのわたしはそう考えて、そう決めました。

「双子を無事に産むため」とはいえ、長男にとっては理由なんて関係なく、ただママがいない1か月だったと思います。

👇️妊娠中に長男に読んでいた、『双子の赤ちゃんが産まれるお話の絵本』


双子が退院して、3人育児が始まってからは、意識して「上の子を先にする」ようにしました。

赤ちゃんは泣いても、少しの間なら待ってもらえます。

でも上の子の「今ママに見てほしい」という気持ちは、その場でしか満たせません。

だから、できるだけ長男の希望を先に通すようにしました。

どこに行くかは、いつも長男に決めてもらいました。夏でも「公園に行きたい」と言えば、一緒に連れて行きました。

双子を連れて夏の公園は、正直しんどいです。だから熱中症対策だけは念入りにしました。保冷剤、日よけ、こまめな水分補給。双子を守る準備をととのえたうえで、長男のやりたいことを叶える。「双子がいるから我慢してね」とは、できるだけ言いたくありませんでした。

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毎日まとまった時間はとれません。だから、すきま時間を使いました。

朝のほんの数分。双子のお昼寝中。双子だけ先に寝てくれた日の、寝かしつけのあとの少しの時間。

そういうときは、家事を後回しにして、長男と遊ぶことを優先しました。

洗い物も洗濯物も、後でできます。でも長男と二人きりの時間は、そのときにしか作れません。だから、まず長男と過ごす。

たった5分でも、「ママを独り占めできた」という時間が、長男には必要だったんだと思います。

無理のない範囲で、長男と二人だけで出かける日も作りました。

双子をパパや家族にお願いして、長男とふたりでお出かけする。普段はどうしても「3人まとめて」になりがちな毎日のなかで、「今日はあなただけの日だよ」と伝えられる時間。長男もこの日をとても楽しみにしていました。

これは余談ですが、同じ立場のママに一番伝えたいことかもしれません。

双子が退院する日、こんな話を聞いたことがありました。

ママが退院して上の子が赤ちゃんに初めて対面するとき、ママが赤ちゃんを抱っこした状態で会わせない方がいい、というものです。

ママが赤ちゃんを抱いている姿を最初に見ると、上の子は「ママを赤ちゃんに取られた」と感じやすくなるそうです。たとえるなら、急に知らない人が現れて、その人と結婚すると言われるような気持ち——そう聞いて、なるほどと思いました。

だからわたしは、退院した日にこうしました。

まず、ママと長男が対面して、しっかりハグをする。1か月離れていたぶん、まずは長男とちゃんと再会する。そのあとで、パパに赤ちゃん(双子)を連れてきてもらいました。

順番を変えただけ。でも、これがよかったのかもしれません。長男に赤ちゃん返りはなく、双子を「かわいい」ととても可愛がってくれました。今でも双子のことを大事にしてくれるお兄ちゃんでいてくれます。

双子がいると、どうしても上の子に我慢させる場面は出てきます。それは、たぶん完全にはなくせません。

でも、我慢させた分を別のところで返すことはできると思います。ほんの数分の二人きりの時間でも、お出かけ先を譲ることでも、初対面の順番を変えることでも。

小さな工夫の積み重ねで、「あなたのことも、ちゃんと見てるよ」は伝えられます。

完璧にはできません。わが家も、できなかった日はたくさんあります。それでも、長男が双子を可愛がってくれている今を見ると、あのとき選んだことは、まちがってなかったのかなと思えます。

双子に手がかかって上の子に我慢させてしまう——その現実は、たぶんどの多胎家庭にもあります。わが家がやってきたのは、上の子を「先にする」こと、すきま時間でも二人きりになること、そして退院の日の初対面の順番を工夫したことです。

もし今、上の子のことが気になっているなら、まずは明日、ほんの5分でいいので家事の手を止めて、上の子と二人きりで遊んでみてください。それだけで、上の子の「ママを独り占めできた」気持ちは、ちゃんと満たされていきます。

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