朝6時50分。双子の検温をしながら長男のタオルを探していて、ぽろっと夫に言ったことがあります。

「いま、双子の熱はかりながら、お兄ちゃんのタオル探してる」
ただ実況しただけ。でも、それが夫婦の家事の流れを変えるきっかけになりました。
この記事では、わが家(3兄弟・夫婦共働き)が「名もなき家事」を見える化するためにやってきた方法と、そのあと変わったことを紹介します。
リストにして見せるんじゃなくて、日々の流れの中で「いま、これやってるよ」と都度伝える方法です。
「家事してるのに終わらない」「全部わたしがやってる気がする」と感じているママに届くと嬉しいです。
「家事してるのに終わらない」その正体は名もなき家事

結論から書くと、料理・掃除・洗濯のあいだに挟まる「名前のつかない作業」が積もって、1日の体力を奪っていました。
「名もなき家事」とは、料理や掃除のように決まった名前がない、小さなちょっとした作業のこと。2017年に大和ハウスが提唱して以降、SNSや育児雑誌でくり返し話題になっています。
たとえば、こんな作業。
- トイレットペーパーの補充
- 麦茶を作って冷やしておく
- 保育園バッグのおしぼりを毎日入れ替える
- 連絡帳の記入
- 「ティッシュ買わなきゃ」を頭の中に置いておく
1個1個は10秒〜数分で終わります。でも、これが毎日・1日に何十回も発生する。
しかも、「料理してたら子どもが泣く→対応→鍋に戻る」みたいに、別の家事に割り込んでくる。
わが家でも「片づけてるのに片づかない」「やってるはずなのに進まない」感覚がずっとあって。

これって、わたしの段取りが悪いのかな?と思っていました。
でも違った。
ただ、夫はそれを「見えていない」だけだった。
わが家が名もなき家事を見える化した方法

リストを書き出して紙で渡す、ではありません。
わが家がやったのは、やったその都度、口で伝えること。
| ステップ | やったこと |
|---|---|
| ① | 何かに気づいて家事を始めたら、その瞬間に「いま◯◯やってる」と口に出す |
| ② | 「これってこういう理由で必要なんだよ」と背景もセットで伝える |
| ③ | 1個の家事だけじゃなく、「これが終わったら次は◯◯」と流れで伝える |
| ④ | 「やって」じゃなく「ある」を伝える。お願いじゃなく共有 |
たとえば、こんなふうに。

「いま、双子の体温はかってる。連絡帳に書かなきゃいけなくて。書いたあと、お兄ちゃんのタオルも準備する」。
ただの実況です。でも、これが効きました。
夫が「あ、その作業って、そのタイミングでやらないといけないんだ」と気づいてくれるようになったから。
都度伝えてわかった3つのこと

口に出して伝えるようにして、わかったことが3つあります。
① 「家事があること自体」を知らなかった
夫を責める話じゃなく、これが大きい気づきでした。
「連絡帳に体温を書く」「保育園バッグのおしぼりを取り替える」「鼻水がひどい日は連絡帳にメモする」。
こういう作業があることを、夫はそもそも知りませんでした。
「やってよ」と言われても、知らない家事はやりようがない。

まずは「ある」を伝えるところからだったんだなと思います。
② 1個の家事じゃなく、流れで考えると伝わる
「連絡帳を書いて」だけだと、伝わりません。
「朝の検温→記録→鼻水の様子もメモ→保育園バッグに入れる」までが1つの流れだと伝えると、「あ、こういうことか」と動いてくれるようになります。

名もなき家事は、単発じゃなくて連続している。
だから流れごと共有しないと、途中で止まってしまう。
③ 共有するだけで、わたしの心が軽くなった
不思議なんですが、夫がすぐ動いてくれなくても、「言った」だけで気持ちがラクになりました。

「わたしだけがやってる」と思いこむのを、やめられたから。
ひとりで抱え込むのと、知ってもらった上でやるのとでは、同じ作業でも重さが違いました。
都度伝えるようになって、わが家が変わった5つ

夫婦で「やってる作業」が見えるようになってから、自然と変わったことが5つあります。
① 夫が「次これやるね」と言ってくれるようになった
朝の検温を伝え続けていたら、ある日「今日おれが熱はかるよ」と。
押しつけたわけじゃなく、「ある」と知ったら自然と動いてくれるようになりました。
② 「気づいた人がやる」をやめられた
麦茶を沸かす、ティッシュを補充する、おむつのストックを確認する。
こういう「気づいた人」担当だったものを、流れごと伝えたら夫の中にも「気づく回路」ができました。
③ 子どもにも伝わるようになった
長男(4歳)にも「ママいま、◯◯やってるよ」と話すようにしたら、「ぼくのタオル、自分で入れる」と言い出しました。
家事を任せたわけじゃなく、「これは家族の仕事なんだ」と伝わったみたいです。
④ やらなくていい家事に気づけた
伝えながら作業していると、「これ、本当に必要かな?」と自分でも気づきます。
「靴下を裏返してから洗う」は、伝える途中で「いや、別にしなくていいか」と気づいてやめました。
⑤ 「わたしだけ」を手放せた

これが一番大きい変化です。
家事の量は急には減らないけど、「ひとりで抱えている」感覚がなくなりました。
伝えるって、共有するって、それだけで救われるんだと知りました。
よくある質問

夫が動いてくれないときは?

すぐ動いてくれなくても大丈夫です。
わが家も最初は「言ってるのにやってくれない」と思っていました。
でも、「ある」を知ってもらう段階と「やる」段階は別。まずは知ってもらうだけで充分です。1ヶ月くらい続けていると、少しずつ変わってきます。

いちいち実況するの、めんどくさくないですか?

最初はちょっと意識します。でも、慣れると独り言と変わりません。
それに、「あとで説明する」より「いま伝える」方がトータルでラクです。
夜にまとめて「今日こんなにやったんだよ」と伝えるより、その瞬間に「いま◯◯やってる」の方が自然で、相手も受け取りやすいです。

子どもがいないと意味がない?

子どもの有無に関係なく使えます。
「裏返しの靴下を直す」「洗剤の詰め替え」「ゴミ袋の補充」。子どもがいなくても名もなき家事はたくさんあります。
伝えるのは、家事の量より「見えていない作業を見える化する」ことが目的なので、誰の暮らしでも使える方法です。
まとめ|まずは1つ、口に出して伝えてみることから

名もなき家事は、リストにしなくても、見える化できます。
わが家の場合は、書き出すんじゃなく、その都度「いま、これやってる」と伝えるところから始めました。
そうしているうちに、夫が知ってくれて、子どもにも伝わって、「わたしだけ」が消えていきました。
まずは明日、1つだけでいい。

何かの家事を始めるとき、「いま、◯◯やってる」と家族に向かって言ってみてください。
返事がなくてもOKです。それだけで、「わたしだけがやってる」が少しずつほどけていきます◎




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